2018年4月15日日曜日

2018年セカンドライフが起動しない問題の解決法(Windows)

はじめに

あくまで「セカンドライフ(以下SL)の公式ビューアが起動しない(Windows)」ことに焦点を当てた記事です。SL及びPC初心者の方向けに書いていますが、SL復帰者やヘヴィユーザーの方にも起こり得る症状だと思います。
かなり長文になるのと重複する箇所があるので、目次から辿るか、必要な部分をページ内検索(Windows PCではCtrl+F、iPhone/Safariではアドレスバーに入力してから開くを押さずに「このページ(n件一致)」の直下にあるワードをタップ、Android/Chromeでは右上の三点をタップ→「ページ内を検索」)しつつご覧ください。
目次に入る前にSL初心者向けに一応話しておくこととして、公式ビューアとは何か?といった話ですが、secondlife.comからソフトウェア(ビューア[ビューワ]と言ったりクライアント、アプリケーションとも言う)をダウンロードしてインストールし、以下の公式側のアイコンクリックで起動するものを「公式ビューア」「公式クライアント」「公式」等と呼びます。公式ビューアはリンデンラボ(セカンドライフサービスそのものを作り出した会社)が開発しています。
それに対してサードパーティビューアとは、リンデンラボによる開発ではないビューアのことを指します。これらはリンデンラボが規定したポリシーに準じた開発が行なわれている為、審査後に関して「公認」であり、以下の公式Wiki(リンデンラボが運営するSLの公式Wiki)のリンクにその一覧が載っています。
http://wiki.secondlife.com/wiki/Third_Party_Viewer_Directory
※ただしその使用に関してリンデンラボが責任を負うものではない、また、将来SLが存在していてもサードパーティビューアの仕組みや継続した開発があるかどうかはわからないという点に気をつけてください。
※サードパーティビューアの中ではFirestormが最も人気のあるビューアで、Firestormそのものが高機能なのはもちろんのこと、日本語化に携わっているユーザの実力が高いので操作の上で日本人が英語に阻まれるということも少ない良質なビューアです。SLユーザからはよく「FS」と呼ばれています。
※これとは別に公式ベータ版・サード製ベータ版等が存在しますが、この記事では扱いません。

目次


公式ビューアの起動アイコンをクリックしてもなんら反応が得られないケース

公式ビューアが起動しない上に「無反応」である時に試すべきこと:
  1. インターネット回線が問題なく繋がっているかどうか確認する
  2. 起動出来る環境か推奨スペックを確認する
    https://secondlife.com/support/system-requirements/?lang=ja-JP
    スペックの確認方法はGoogle等で「自分のPC スペック」等と検索すれば簡単な方法が出てきます
  3. Cドライブの空き容量を確認する
    https://support.microsoft.com/ja-jp/help/882787
    空き容量が無い場合は不要ファイルの削除や増設等の検討をしてください
  4. ソフトウェアがインストールされているドライブの空き容量を確認する
    デフォルトは上記同様Cドライブですが、インストールされている場所がわからない場合はアイコンを右クリック→プロパティからリンク先が確認出来ます
  5. PCを再起動する
  6. 他のソフトウェアは極力起動しない
    念のためタスクマネージャ(Ctrl+Shift+ESC)のアプリケーションやプロセスタブで余計な挙動がされていないか確認します。SLを起動出来ていないのに一覧にSLがある等、稀にあり得ます。また、この記事を追いながら対処したい場合はスマホで見るか、ブラウザのタブ数を最小限にしておきましょう。
  7. セキュリティソフトウェア(アンチウィルスソフトウェア)を一時無効にする
    これについてはよく確認してください。「しばらく何も問題なくビューアを使えたのに、ある日突然出来なくなってしまった」場合でも、セキュリティソフトウェアである可能性は高いです。一度起動出来れば大抵次は保護有効状態でも通りますが、ダメなようならお使いのセキュリティソフトに許可リストのような機能があると思いますので、SLビューアをそちらに加えてください。
  8. 常駐ソフトウェアを一時無効にする
  9. 一旦ビューアをアンインストールして、インストールし直す
クリックして「無反応」である場合はほとんどこれらを試す内に容易く解決するか、新たにエラーが得られるようになるかのどちらかだと思います。エラーメッセージが表示されるようになったら「公式ビューアの起動アイコンをクリックするとエラーメッセージが出るケース」を参照してください。

上記項目を全て試しても起動しない場合はWindowsのイベントログを確認します。
PCを再起動した直後の状態でSLの起動を試み、起動しようとした時間◆を確認してください。
その後、スタートメニューを開き(Windowsキー/8でも同じ)、そのまま「イベント」とタイプすると「イベント ビューアー」や「イベント ログの表示」が出て来るので、どちらかクリックかEnterを押下します(両方同じ)。
するとこのような画面が開きますので、「Windowsログ」フォルダアイコンの中の「Application」もしくは「アプリケーション」のエラーログ一覧を参照します。そこで先ほどの起動しようとした時間◆に何か「エラー」や「情報」が無いかを確認します。もしもそこに何かあれば、解決のヒントになるかもしれません。(なお、画像は無理にエラーを起こしたものですので「ソース」等は気にしないでください。)エラーや情報の種類は多種多様あるので、ここで全てを説明することは出来ませんが、Googleで検索をかければなんらかの繋がりが見えてくると思います。
「イベントログに何も無かった」「イベントログはあったけれど原因はわからなかった」場合は公式ビューアを使っているならばサードパーティビューアに逃げてみる、というのも一つの手です。
▼Firestormダウンロードページ
http://www.firestormviewer.org/downloads/
また、公式ビューアだろうがサードパーティビューアだろうが起動出来ずに無反応である・両方とも起動試行時◆イベントログに何も無い場合は、恐らくPCに根の深い問題を抱えています。バックアップ等取ってから、コンピュータの復元等を試せば直るかもしれませんが、その前に何か見落としがないかよく確認してください。

公式ビューアの起動アイコンをクリックすると文字化けのウィンドウが出るケース

この問題はネットで散見されるものを知る限り「今まで普通に起動出来ていたのに突然起動出来なくなった」「公式ではログイン出来ないが、Firestorm(等のサードパーティビューア)ではログイン出来る」というタイプが多いようです。まず文字化けを解読するのか否かという点がありますが、後学の為にメッセージを読みたいという場合、以下のような方法があります:
  • このブログ記事の次項「エラーメッセージが出るケース」に掲載されている文字化け画像と見比べて確認する(無難)
  • ビューアをアンインストール(今すぐにアンインストールしないでください)して、英語版をインストールする
    英語版をインストールすることで、英語のエラー文が読めます
  • 文字化けを文字化け解読ツールにかけて解読する(推測ですがUTF-8がShift-JISで開かれていると思うので対応の文字化け解読ツールを使用してください。また、文字がそもそもコピー出来ない場合はWindowsのメッセージをコピーするフリーソフトウェア等を入れる必要があります。あまり余計なものをインストールするのはおすすめ出来ないのでリンクは載せませんが検索すれば出てきます。)
次項で説明しますが、一度でも起動していた経験がある場合は特に即時のアンインストールは避けてください(アンインストールをしたからと言って症状が悪くなる訳ではないので不安になる必要はありません)。文字化けについて無視するか解読するかは各自の好みで良いと思いますが、「なんとなくこんなエラーが出ているのではないか」という推測は持っておいた方が良いでしょう。次項で英語・日本語・文字化けのメッセージを紹介していますので、目星をどうにかつけられると良いと思います。見通しがおおよそついたら「ビューアの起動アイコンをクリックするとエラーメッセージが出るケース」に進みます。

公式ビューアの起動アイコンをクリックするとエラーメッセージが出るケース

当然どのようなエラーメッセージかによって対処法は変わりますが、「問題が重複している場合もある」事をまず認識しておいてください。その為、まずは以下の手順を踏まえます:
  1. ビューアのアンインストールやディスクチェック・デフラグは真っ先には行なわない
    特にクリーンアンインストールをすると現状確認が難しくなるので確かめながら行ないます(ただしエラー内容による)
    もうアンインストールやディスクチェック・デフラグをしてしまった人はそのままで結構です。
  2. 起動出来る環境か推奨スペックを確認する
    https://secondlife.com/support/system-requirements/?lang=ja-JP
    スペックの確認方法はGoogle等で「自分のPC スペック」等と検索すれば簡単な方法が出てきます。
  3. Cドライブの空き容量を確認する
    https://support.microsoft.com/ja-jp/help/882787
    空き容量が無い場合は不要ファイルの削除や増設等の検討をしてください
  4. ソフトウェアがインストールされているドライブの空き容量を確認する
    デフォルトは上記同様Cドライブですが、インストールされている場所がわからない場合はアイコンを右クリック→プロパティからリンク先が確認出来ます
  5. Googleで「スピードテスト」と検索すると以下のようなボタンが出現するので、回線速度を確認する

    診断結果が低速等異常が見られる場合はまず回線速度の安定化を目指すべきです。「回線速度 遅い」等と検索して調べ、出来る対策はしておきましょう。時間帯によってプロバイダは公称速度の如何に関わらず、帯域制限(速度制限)するケースもあるので問い合わせたり乗り換えを検討すると良いです。
  6. PCを再起動する
  7. 他のソフトウェアは極力起動しない
    念のためタスクマネージャ(Ctrl+Shift+ESC)のアプリケーションやプロセスタブで余計な挙動がされていないか確認します。SLを起動出来ていないのに一覧にSLがある等、稀にあり得ます。また、この記事を追いながら対処したい場合はスマホで見るか、ブラウザのタブ数を最小限にしておきましょう。
  8. セキュリティソフトウェア(アンチウィルスソフトウェア)を一時無効にする
    これについてはよく確認してください。「しばらく何も問題なくビューアを使えたのに、ある日突然出来なくなってしまった」場合でも、セキュリティソフトウェアである可能性は高いです。一度起動出来れば大抵次は保護有効状態でも通りますが、ダメなようならお使いのセキュリティソフトに許可リストのような機能があると思いますので、SLビューアをそちらに加えてください。
  9. 常駐ソフトウェアを一時無効にする
  10. 一度起動を試みてエラーの内容が変わっていないかどうか確認する
ここまでクリア出来たら、次はエラーメッセージとその対処法です。

(1)Second Life is unable to access a file that it needs.
This can be because you somehow have multiple copies running, or your system incorrectly thinks a file is open.
If this message persists, restart your computer and try again.
If it continues to persist, you may need to completely uninstall Second Life and reinstall it.
(1')Second Lifeは必要なファイルにアクセスできません。
複数のコピーを実行中か、ファイルが既に開いているとあなたのシステムが誤認識している可能性があります。
このメッセージが何度も出る場合は、コンピューターを再起動してもう一度お試しください。
それでも問題が続く場合、Second Lifeを完全にアンインストールして、再インストールをしてください。 
文字化け例(意図的に化けさせたものなので細かい部分は異なります):
メッセージではアンインストールを促していますが、恐らくアンインストールでは解決しないと思います。このエラーの多くはハードディスクのセクタ不良で起こります。何故かという話とセクタ不良については後ほど説明しますが、まずはセクタ不良によるものかどうかを確認していきます。
  1. キャッシュを削除する
    すでにアンインストールしてしまった人もフォルダを確認してみてください。
    Windows10/7/8/Vistaの場合:
    デフォルトはC:\Users\あなたのWindowsユーザー名\AppData\Local\SecondLife\を丸ごと削除します。環境設定で他の場所を設定した覚えのある方はその設定したフォルダを削除します。(記憶に不安があればC:\Users\あなたのWindowsユーザー名\AppData\Roaming\SecondLife\user_settings\の中のsettings.xmlをChrome等のブラウザかテキストエディタで開き、CacheLocationを検索(Ctrl+F)すると設定したフォルダがわかります。) ※AppDataフォルダ下は隠しフォルダなので、フォルダが見つからない場合はフォルダーオプション(Windowsエクスプローラーの「整理」やWindows8ならば表示リボンのオプションにあります)の「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」にチェックを入れます


    Windows XPの場合:C:\Documents and Settings\あなたのWindowsユーザー名\Local Settings\Application Data\SecondLifeを丸ごと削除します。
  2. フォルダやファイルが削除されたか確認する
次に進めそうな方はこちら>>をクリックしてください。実際はほとんどの方が上記の手順で躓くと思います。特にエラーは出なかったかもしれませんが、特定のキャッシュフォルダが削除出来なかったのではないでしょうか。推測の域は出ませんが、十中八九それがセクタ不良です。セクタ不良にも何種類かありますが、物理的に破損したタイプと見ていいと思います。先に改めて警告しておきますが、全データバックアップを取らない限り、ディスクチェックやデフラグはかけないでください(後述)

キャッシュ、セクタ不良とは?

PC初心者の方でも、キャッシュについてはなんとなくご存知だと思います。SLの場合で言えばアバターの見た目や景観等の画像を主としたデータを一時ファイルとしてPCに保存し、自分のPCからある程度データを参照することによって、インワールドで快適に操作する為の仕組みです。ブラウザ等にもそういった機能があります。SLで色んな場所へ行けば当然キャッシュを読み書きする回数も増えていきます。SLに限らず、仮想世界やゲームをしようとすると、その読み書きする回数は膨大になっていきます。その為、老朽化したハードディスク、もしくは初期不良のハードディスクがその負荷に耐えられず一部破損してしまうのがセクタ不良、この場合は概ね物理的破損のセクタ不良と呼ばれるものです。現象の名前なので、セクタ不良を起こしているセクタは不良セクタと呼びます。

不良セクタ(物理系)の修復方法とディスクチェック・デフラグをかけてはならない理由

SLをプレイする上での対処法はあります(後述)が、修復方法はありません。セクタ不良には色々と種類があり、ネットで調べるとディスクチェックやデフラグをすすめている記事も見かけると思います。しかし、キャッシュフォルダにアクセス出来ずにこのエラーを引き起こしたことを考えると、ほぼほぼハードディスクが寿命を迎えようとしている段階と考えて良い状態であり、そこにディスクチェックやデフラグをかけてしまうと寿命を早める可能性があります。また、セクタ不良が確実に存在していることを考えると、他のファイル、例えばWindowsの起動に関わるようなコア的なファイルにもセクタ不良が含まれている可能性があります。今起動出来ているということは、こちらは種類として物理破損ではないことになりますが、ディスクチェックはチェックと言いながら不良セクタを除外する仕組みが存在し、デフラグも類似の働きがありますので迂闊に行なうとWindowsが起動しなくなります。すぐにハードディスクやPCそのものを買い替えるつもり、もしくは代替機持ちで、バックアップも万全ならばトライする価値はあるかもしれませんが、そうでないならば個人的にはしない方が無難だと思っています。
以下の対処法はハードディスクの老朽化や初期不良への解決法ではありません。ハードディスクを交換する費用や時間が捻出できるまでの応急処置としてください。また、重要なファイルは外付けハードディスク等にバックアップを取ってください。

対処法

最も楽な対処法は公式ビューアが起動しないのであればサードパーティビューアを使うことです(回し者ではありません)
▼Firestormダウンロードページ
http://www.firestormviewer.org/downloads/
どうしても公式ビューアを使いたい場合は少し手間がかかります。それでも良ければ次の手順に従ってください:
  1. 新しいキャッシュフォルダを用意する 自動的に作られるはずではありますが、念のため用意しておきましょう。壊れてしまった旧キャッシュフォルダ以外ならどこでも構いません。他のドライブ(Dドライブ等)があればそちらを指定した方が良いかもしれません。ここでは仮に、C:\Users\あなたのWindowsユーザー名\AppData\Local\SLcacheを新キャッシュフォルダに据えたこととします。
  2. 公式ビューアがインストールされているフォルダを開く
    わからなければ起動アイコンを右クリックしてプロパティからリンクをたどってください。
  3. そのフォルダの中のapp_settingsというフォルダを見つけて開く
  4. app_settings内のsettings.xmlのバックアップを好きなところにコピーして保存する
  5. app_settings内のsettings.xmlをテキストエディタで開く
    メモ帳だと改行処理が無くなるのでもしテキストエディタを持っていない場合はサクラエディタ(フリー/オープンソース)のインストールをおすすめします。
    ▼サクラエディタダウンロードページ
    http://sakura-editor.sourceforge.net/download.html
  6. CacheLocationを検索(Ctrl+F等/エディタによって異なる)する
    4件ヒットします。4件とも手を加えていきます。
  7. 最初にヒットしたCacheLocationの</map>の直前に位置する<string />を消し、<string>C:\Users\あなたのWindowsユーザー名\AppData\Local\SLcache</string>を挿入し、次にヒットしたCacheLocationTopFolderにはフォルダ名(SLcache)を同様の手順で挿入する
    例:
  8. 更に次にヒットするNewCacheLocationとNewCacheLocationTopFolderにも同様の修正を行なう

    ここで注意する点ですが、CacheLocationとNewCacheLocationのパスは必ず同じにしなければなりません。違うパスを書いてしまうとエラーになります。
  9. 公式ビューアの起動アイコンをクリックしてセカンドライフを起動する
    インストーラ(言語選択等)が起動した場合は、単に前回のログアウトから今回までの間にクライアントの更新があったので、一旦キャンセルしてこちらをご一読ください。
  10. ログイン前にCtrl+Pで環境設定を呼び出し、「詳細」タブの「キャッシュの保存場所」の「参照」ボタンを押してC:\Users\あなたのWindowsユーザー名\AppData\Local\SLcacheにする
    設定と同様であればどこでも構いません。
  11. 「OK」を押して閉じ、Ctrl+Q等で一度終了させる
  12. セキュリティソフトウェアや常駐ソフトウェアの設定を有効化する
  13. 再び起動・ログイン出来るかどうか確認する
お疲れ様でした。これで対処法としては終わりですが、ビューアを再インストールした時はもちろん、ビューアをバージョンアップすると設定が置き換わる可能性があります。その際はまたsettings.xmlを書き変える必要があります(バージョンアップに際して旧settings.xmlの内容とは異なる可能性がある為、単純にファイルの置き換えでは不具合が生じる恐れがあります)。元のファイルは残したままで差分を修正したい場合はこちらへ。
ログイン出来たとしてもハードディスクからガリガリ音(ギギギ・ガガガ音)が聞こえたら即座にビューアを終了させ、PCに保存されている重要なデータのバックアップを取り、サードパーティビューアでもガリガリ音がするようであれば、ハードディスクの交換やPCの買い替えを検討してください。

正常にキャッシュが削除出来た場合

一度その状態で起動出来るかどうか試してください。もし起動出来るようであれば、環境設定(Ctrl+P)の「詳細」タブにある「キャッシュの保存場所」を新しく用意したキャッシュフォルダ(任意の場所)へと変更します。
まだ同じエラーメッセージが出るようであれば、キャッシュフォルダの位置を勘違いしているか、非常に特殊なケースに陥っている可能性があります。ひとまず<<上記のキャッシュフォルダへのパスの書き換えを試みても良いと思います。

ビューア更新時にファイルの差分だけ修正したい場合

サクラエディタでも差分確認は出来ますが、こういった修正をしたい場合に於いては非常に見づらくてわかりづらいのでフリーソフトウェアのDFの使用を勧めます。対応OSが古いんですが、後継で使えます。
▼DFダウンロードページ
https://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se113286.html
手順としては:
  1. 変更を加えたapp_settings/settings.xml(a)等変更を加えたファイルを別の場所にコピーして保存する
  2. セカンドライフを起動して、インストーラの指示に沿って更新(インストール)する
  3. DFをダウンロードして、解凍する
  4. DFを起動する
  5. 先ほど保存したsettings.xml(a)と新たにダウンロードされたapp_settings/settings.xml(b)のファイルをDFにドラッグ&ドロップする
  6. 結果がハイライトで表示されるので、自分が行なった箇所以外で差分があれば(a)にその内容を書き加えるか、(b)に(a)の内容を加える
  7. 自分が行なった箇所以外に差分が見当たらない場合は(b)に(a)をそのまま上書きして良い

(2)Fatal Error
(2')致命的なエラー
文字化け例(意図的に化けさせたものなので細かい部分は異なります):
「致命的なエラー」というのはSLに限らず、ほぼ「予測不明のエラー」に用いられる言葉です。ニュアンス的に「PCが動かない理由」と同じくらい何が原因だとは言えないエラーです。それでも尚可能性を考えるとすれば、ユーザー側に原因があるならばメモリ不足やOSの異常を起因とする複雑な事態、SL側に原因があるならばコーディングミス(所謂バグ)が多いメッセージだと思います。その為、対処法はほとんどありません。SLに限っての話であるならば、クリーンアンインストールを試みるか、サードパーティビューアを使うかといったところです。

(3)Second Life is already running.
Check your task bar for a minimized copy of the program.
If this message persists, restart your computer.
(3')Second Lifeはすでに実行中です。
最小化されたプログラムのコピーをタスクバーで確認してください。
このメッセージが何度も出る場合はコンピューターを再起動してください。
文字化け例(意図的に化けさせたものなので細かい部分は異なります):
これはエラーメッセージ通りのエラーで、PCを再起動をすることでビューアを起動出来るようになるはずです。多重起動したい場合はビューアの起動後、環境設定(Ctrl+P)→詳細タブ→「複数のビューワを許可」にチェックを入れてください。

(4)Second Life appears to have frozen or crashed on the previous run.
Would you like to send a crash report?
(4')Second Life は前回の実行時にフリーズしています。
クラッシュ報告を送信しますか?
文字化け例(意図的に化けさせたものなので細かい部分は異なります):
このエラーは現行バージョンのクライアントでは出ないはずなので余程古いクライアントを使っていると思います。クラッシュした時に同時に起動していたソフトウェアや自分のPCの構成等がリンデンラボ(SLの開発元)にレポートされます。送っても送らなくても構いません。

(5)Second Life is unable to detect DirectX 9.0b or greater.
Second Life uses DirectX to detect hardware and/or outdated drivers that can cause stability problems, poor performance and crashes. While you can run Second Life without it, we highly recommend running with DirectX 9.0b.
Do you wish to continue?
(5')Second Life は DirectX 9.0b 及びそれ以降のバージョンを検出することができませんでした。
Second Life は DirectX を使用して安定性の問題、低パフォーマンス、クラッシュ等悪影響を与えるハードウェアや古いドライバを検出します。 DirectX 9.0b がなくても Second Life を実行できますが、DirectX 9.0bとのご使用を強く推奨します。
続けますか?
文字化け例(意図的に化けさせたものなので細かい部分は異なります):
メッセージのままですが、DirectX9.0b以降のインストールを勧められています。9.0b以降が入っていれば最新版にアップデートする必要はありません。OSのバージョンによっては最初から9.0b以降になっていますが、ゲームによっては古いバージョンがインストールされていないと動かない場合がありますので、SL以外をプレイしている人は先に相性等を確認することをおすすめします。
▼DirectX公式ウェブサイト
https://www.microsoft.com/ja-jp/directx/

(6)Second Life requires True Color (32-bit) to run.
Please go to your computer's display settings and set the color mode to 32-bit.
(6')Second Life を実行するには、True Color (32ビット)が必要です。
お使いのコンピューターの「コントロールパネル」>「画面」>「設定」に行き、「最高 (32 ビット)」に設定してください。
文字化け例(意図的に化けさせたものなので細かい部分は異なります):
画面のカラー設定がハイカラー等トゥルーカラー以外のものになっています。だいたいの古いOSは上の通りですが、新しいOSの場合「コントロールパネル」>「ディスプレイ」>「ディスプレイ設定の変更(自動で画面の解像度へ)」>「詳細設定」>「モニター」タブの「色」のプルダウンにその設定があります。

自分で変えた覚えが無い場合、何故変わってしまったかについては明確にはわかりません。相当古いディスプレイを一時的に繋げる等したり、グラフィックドライバを変更した際に設定の選択を誤ったりすると変わることがあるかもしれません。

(7)Second Life is unable to run because it can't get an 8 bit alpha channel. Usually this is due to video card driver issues.
Please make sure you have the latest video card drivers installed.
Also be sure your monitor is set to True Color (32-bit) in Control Panels > Display > Settings.
If you continue to receive this message, contact the Second Life Support Portal.
(7')Second Life は 8 ビットのアルファチャンネルを取得できないため実行できません。 通常ビデオカードのドライバの問題で起こります。
お使いのコンピューターに最新のビデオカードドライバがインストールされているかご確認ください。
また、「コントロールパネル」>「画面」>「設定」内で、モニターが「最高 (32 ビット)」に設定されていることもご確認ください。
このメッセージが何度も出る場合は、Second Life サポートポータルへご連絡ください。
文字化け例(意図的に化けさせたものなので細かい部分は異なります):
項目として書きはしましたが先の項のTrue Colorチェックをパスした上でこのエラーチェックがあるので、「True Colorでありながらアルファがサポートされていない状況」ということになり、現実にはほぼ起こり得ないと思います。このエラーが表示された場合、何かしら特殊な機器を用いてアクセスしようとしているか、True Colorでないのに誤認させるような仕組みを入れているか、その他の制限を自分で行使している自覚があると思いますので、そちらを解決してください。

(8)Second Life is unable to run because your video card drivers did not install properly, are out of date, or are for unsupported hardware. Please make sure you have the latest video card drivers and even if you do have the latest, try reinstalling them.
If you continue to receive this message, contact the Second Life Support Portal.
(8')お使いのコンピューターのビデオカードドライバが正常にインストールできなかった、または古いかサポート対象外のため、Second Life は実行できません。 最新のビデオカードドライバがインストールされているのを確認し、されている場合は再インストールをお試しください。
このメッセージが何度も出る場合は、Second Life サポートポータル へご連絡ください。
文字化け例(意図的に化けさせたものなので細かい部分は異なります):
エラーについてはメッセージの通りの内容ではあると思いますが、最新のビデオカード(グラフィックボード)ドライバをインストール済みであるのにこのメッセージが出た場合は「ドライバ周りでなんらかの損傷データを抱えたままクリーンインストール出来ていない」か、「ビデオカードとドライバの相性の問題」の可能性があります。ビデオカードドライバの問題は損傷したデータが残りやすいので「クリーンインストールする」というのが解決手段として結構重要な部分です。OSのバージョンとも併せてクリーンインストールの方法を検索して調べてください。原因としてはWindowsのOSを変更した際(特に7→8)等に比較的出やすい不具合だと思います。クリーンインストールしてもこのメッセージが出た時はドライバのバージョンを(安定していた頃があればその頃に合わせる等して)古くしてみると良いかもしれません。

追記

https://adventar.org/calendars/2479
公開後、AdventCalendar2017の空きに登録させて頂きました。


以上です。不明な点があればコメント等お気軽にお寄せください。

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